2012/10/07(日)チーム

北川博敏選手、引退会見

10月7日(日)、京セラドーム大阪にて、今季限りで現役引退する北川博敏選手の記者会見が行われました。

Q.引退試合を終えた今の気持ちは?

A.思っていた以上にすっきりしています。もっと涙・涙になってしまうのでは・・・と思っていましたが、意外とすっきりした気持ちになっています。

Q.試合中はずっと涙をこらえているようにも見えましたが?

A.最後の打席以外はそんなことはなかったのですが、守っている時は、いろいろ昔のことが思い出されましたね。大阪ドーム時代の思い出がよみがえってきて、自然と目が潤んできました。

Q.最後の試合をこの京セラドーム大阪で迎えられたが?

A.運がいいと言うか、幸せだな、とあらためて思いました。一番思い入れのある好きな球場なのでその中で最後を迎えられたのは、幸せなことだと思います。

Q.今日の試合は、どのような気持ちで朝を迎えられたか?

A.引退試合という形を(球団に)作っていただき、最後に真剣勝負をしたいという気持ちで、今朝は球場に向かいました。

Q.自身の中では、いつ頃から引退を考えていたのか?

A.正直、今シーズンのオールスター前に二軍に落ちた時に、やはりもう潮時かな、と言う気持ちを持ちました。本当はやれるものならまだやりたい、と言う気持ちもありましたが、若手も伸びてきていますし、チームが強くなるためにはしょうがないかな、と。最終決断したのは、最近だと思います。

Q.家族には、いつどのような形で伝えたのか?

A.自分が決めたその日の夜に、「野球をやめる」と食卓で伝えました。家族全員大泣きでしたね。子供からすると、プレーしているお父さんをもっと見たかったので、「やめないで!」と言われましたね。

Q.今日は息子さんの始球式もありましたが?

A.もう中学生なので、届くかとは思っていましたが、これだけ多くの観客がいる中、ましてやプロ野球選手を相手に投げるとなると、緊張するだろうと心配していました。「せめて届いて欲しい!」と願っていて無事ストライクを投げてて、俺の息子にしてはすごいな、と思いましたね(笑)。

Q.北川選手が打席に入るたびに、ものすごい応援が球場を包みましたが、今日の試合を振り返っていかがでしたか?

A.そうですね。真剣にやっていたので余り回りは気にならなかったのですが、最後の打席の時にコールされて歓声を聞いた時に、あの優勝ホームランを打った時と思い切りイメージがダブってしまいましたね。もう11年前の話なので忘れかけてはいましたが、今日の最後の打席でもう1回思い出させてもらいました。あの歓声を聞いたときに「本当に野球をやっててよかったな」と思うことができました。ファンのありがたさが改めて感じましたね。

Q.今日は、タイムリー2ベースもありましたが。

A.前の二打席について、周りから「力みすぎ」とか「キレがない」とか言われましてね。とにかく早くバットを出すことだけ考えて打席に入りました。ホームランにはなりませんでしたが、今の自分が持っている力では、十分な打球でした。

Q.ウィニングボールは?

A.岸田投手からもらいました!家に飾っておこうと思います!

Q.胴上げをされましたが、回数は9回でしたね。

A.何故だか分からないですけど、上げる前に「9回いきます!」と言われましたね。100kg近い体なので、恥ずかしくないように9回とも同じ高さに上げてな!とみんなに言ってました(笑)。気持ちよかったですね。

Q.「ありがとう」を励みにやってこれた現役生活ですが、18年間を振り返ってみていかがですか?

A.いい思い出よりも、どちらかと言うとつらかったこと、苦しかったことの思い出の方が先に出てきてしまいますね。僕の場合は、あの優勝ホームランで人生が変わったようなものなので、本当にあの一発で幸せになれたと思います。

Q.北川選手の中で一番印象に残っている試合をあげるとすれば?

A.あの優勝ホームランと言うのは、ホームランというより優勝できたとこが一番うれしかったですね。自分の中では、初ホームランですかね。阪神時代の6年間で1本も打てなかったけど、近鉄に行った年に斉藤投手から左中間に打った第1号ホームランが、一番印象に残っています。

Q.タイガースから近鉄にトレードで来たことが転機になったように思うのですが?

A.トレードで近鉄に来たのですが、阪神ではもう必要とされていないんだ、とさみしい気持ちもありましたけど、やはり新たなところで自分をアピールしてこれからは結果を出していかないと首を切られるという思いで、ただただ必死に野球をやってきました。近鉄バファローズというチームには、自分が一番育ててもらった球団だと思っていますね。

Q.苦しい怪我との戦いもありましたが、何を支えにまたどのような思いで乗り越えてきたか?

A.プレーする中でファンの方に「ありがとう」と言われた言葉がすごくうれしかったですね。いいプレーをしてもう1回「北川、ありがとう!」と言われたい気持ちだけで乗り越えてきましたね。

Q.残された若い選手に一言

A.まだまだ本当は一緒にやりたいのですが、そこは一線を引いて先に退くので、勝てるチームになって欲しいです。勝たないと野球は面白くないのでね。そして、僕が現役時代1回しか出来なかった優勝を、1回でも多く味わって欲しいな、と思いますね。

Q.最後にファンに一言

A.ただただ「ありがとうございました」という一言でしか言い表せないですね。本当に支えになりましたし、本当に幸せな思いをさせてくれたのもファンのおかげだと思います。感謝でいっぱいです。これからの僕が何ができるか分からないのですが、またファンの方たちに違う分野でも「ありがとう」と言われるような人生を歩んでいきたいです。

Q.これからの北川選手は?

A.コーチの話は球団からいただいているので、前向きに考えていこうと思っています。この顔で厳しくしても聞いてくれないと思うので(笑)、楽しく厳しくやっていきたいと思っています。

Q.最後に北川選手にとって「野球」とは?

A.言葉ではなかなか言い表せないのですが、改めて感じるのは、生きていく上での支えだったということですね。本当に大好きなものでしたね。

チーム一覧へもどる ニュース一覧へもどる