バファローズは今季も先発ローテーションとして大車輪の活躍が期待される田嶋が先発。田嶋は140キロ代後半のストレートを軸に初回は2つの三振を奪うなど上々の立ち上がりを見せる。2回に1点は奪われるものの、3イニングを2安打3奪三振1失点と順調な調整ぶりをアピールした。

一方、バファローズ打線は初回、この日3番に起用された太田が相手投手の初球のストレートをライトスタンドへ運び先制に成功。同点に追いつかれて迎えた3回には、吉田正尚のタイムリー2BHで勝ち越すと、紅林に3ランHRが飛び出し、この回だけで5点を奪う。
5回にも紅林がバックスクリーンへこの日2本目の3ランHRを運び、リードを一気に広げるなど序盤から打線が爆発。

4回から継投に入ったバファローズはその後6人の投手で大量得点をきっちりと守り切り10－6で2021年初の対外試合を勝利。

この試合、先発ローテーション大本命の田嶋が先発3イニングを1失点ながら3奪三振を奪うなど順調さを披露。打線ではレギュラー奪取に燃える太田が先制ソロHRを放つと、2年目の紅林は2打席連続の3ランHRを放ち、開幕一軍へ向けて猛アピールに成功。ドラフト3位ルーキーの来田も2安打を放つなど、若牛たちが存在感を発揮した。更にクリーンアップ候補の吉田正尚、モヤも2BHを放ち、好調をアピールするなど、2021年新生中嶋オリックス・バファローズは打線大爆発の好発進を飾った！

◇ 中嶋 聡 監督
「田嶋はゾーンの微妙なところにも投げられていたし、よかったと思います。順調ですね。紅林はもともとの能力も高いですからね。思い切りの良さもあってよかったですね。太田は一本出たことはよかったんですが、その後の打席ですよね。そういったところを今後に生かしてほしい。来田は結果を残せるというのは大したものですよね。あとは守備だとか、総合力の部分をもっと上げてほしいですね。福田は打つ方はよかったんですが、守備ですよね。ああいうスキを見せてはいけないです。」

◇ 田嶋 大樹 投手
＜先発3回を2安打1失点3奪三振。順調な調整ぶりを披露。＞
「自主トレ、キャンプでやってきたことが出せたと思いますし、いい感触で投げられたと思います。そういう中でも追い込んでからのボールの精度、質だったり、点を取った後の回で点を取られてしまうなど、課題も出ましたので、明日からまた開幕へ向けて練習していけたらと思います。」

◇ 紅林 弘太郎 選手
＜2打席連続の3ランHRを放つなど存在感を発揮！開幕スタメンへ猛アピール！！＞
「（1本目のHRについて）追い込まれていましたので、逆方向を意識していました。風にも乗ってくれたと思いますが、HRになってよかったです。 （2本目について）バッティングカウントだったので、ストレートを狙っていました。いい形で、いい結果が出てくれました。まさか入るとは思わなかったのでよかったです。 オフの期間のトレーニングや技術練習の結果が出てくれていると思います。昨年は長打が打てなかったので、今年はなんとかと思ってやっていたので、長打が出ているというのはいい方向に向かっていると思います。まずは開幕一軍が目標です。そこからレギュラーを獲れるようにこれからもどんどんアピールしていきたいと思います！」