ファーム地方主催試合の楽しさ 選手と子どもの触れ合いイベント復活!

Share

オープンから3周年を迎えるくら寿司スタジアム堺で5月3日、ウエスタン・リーグ公式戦が開かれました。すがすがしい晴天に恵まれ、訪れたたくさんのファンがゴールデンウイークの特別な思い出を作りました。
この日、朝5時半に起きて球場入りし、人一倍忙しそうに走り回っていたのは、球団スタジアム運営グループでファームの試合運営に携わる丸毛謙一。丸毛は「ファームの地方主催試合では、地域密着型の球団として子どもたちに喜んでもらえる取り組みをたくさんしています!」とアピールします。地方主催試合で行われている多彩なイベントに迫りました。

写真:スタメン花道を抜ける池田陵真選手

◆ようやくイベントを再開

2015年までプロ野球選手として活躍した丸毛は、くら寿司スタジアム堺について「新しい球場なのできれいですし、設備もしっかり整っています。一軍選手がオフの自主トレでも使っていますし、僕も好きな球場です」と紹介します。
この日は、4シーズンぶりに選手と子どもが触れ合える企画を実施。試合の守備位置につく選手たちを子どもがお出迎えする「スターティングキッズ」、ベンチから守備位置へと走っていく選手をハイタッチで送り出す「スタメン花道」を行いました。丸毛は「ようやくイベントを再開できるようになって、本来の地方主催試合の姿に戻ってきました」と人気イベントの復活を喜びます。

写真:野球教室の前に整列して挨拶する選手たち

◆子どもたちが大喜びの親子野球教室

そんな丸毛が一番楽しみにしていたのは、試合終了後の親子野球教室。憧れのプロ野球選手から直接野球を教えてもらえる、大好評のイベントです。
丸毛は、選手たちに野球教室などファンサービスの協力をお願いする際に、心がけていることがあるそうです。「応援してくれるファンや子どもたちがどれだけありがたい存在だったかは、引退してから気付くことが多いです。同じプロ野球選手だった先輩として、野球とバファローズを好きになってもらうための取り組みの大切さと自分の思いを、できるだけ伝えるようにしています」。自身の経験を基に、選手とファンの架け橋となることを意識しています。

写真:子どもとキャッチボールする大里昂生選手㊧

今回の野球教室には親子約30組が参加。グラウンドに選手17人が登場し、キャッチボールやティーボールを行いました。
ついさっきまで目の前で戦っていた選手たちと野球ができる機会に、子どもたちは大喜び。全力のプレーを披露し、選手とグータッチを交わしたり、頭をなでてもらったりすると、満面の笑みを浮かべました。
大里昂生選手はキャッチボールの際に「腕をもう少し後ろから振ってみて」「足を踏み出すタイミングでボールを放してみて」などと一人一人に丁寧にアドバイス。教わった武井奏真くん(小学3年生)は、「めちゃくちゃ優しい選手でした!ちょっとだけフォームに自信がついたので、帰ったら鏡で動きを確認してみます」と目を輝かせていました。

写真:子どもにティーボールを教える元謙太選手

選手の中でも特に子どもたちとの交流を全力で楽しんでいたのは、元謙太選手。プロとして初めての野球教室を終えて「小さい子たちが喜んでくれて本当に良かった。夢を持ってもらうことも僕たちの仕事だと思いますし、少しでも僕たちみたいになりたいなと思ってくれたら嬉しいです。こういう活動を続けていきたいです」と、笑顔で振り返りました。

写真:試合前にはグラウンドに環水平アークと呼ばれる水平の虹がかかりました

◆地方球場まで足を運ぶ大切さ

丸毛は、大はしゃぎする子どもたちに目を細めながら「こうやって地方球場まで足を運んで試合や野球教室をすることで、バファローズを好きになってくれる人が少なからずいると思います。地道な活動かもしれないけど続けていくことで、バファローズファンを少しずつ増やしていければ」と、決意を語りました。
今シーズン、ファームでは、くら寿司スタジアム堺を含めて計7球場で地方主催試合を予定しています。ぜひお越しいただき、イベント盛りだくさんのファームをお楽しみください。(西田光)

Share

前の記事を見る

次の記事を見る