オリックス・バファローズの新人選手6人がキャンプ休日の2月4日、郷土料理の「ねりくり」づくりを体験しました。会場は宮崎市清武町の物産館「交流プラザきよたけ四季の夢」。選手たちはもちつきから特産品のトッピングまで楽しみ、和やかな時間を過ごしました。
◆「四季の夢」で開催
毎年恒例の新人選手イベント。企画を担当した宮崎市観光協会の野添壱星さんは「ドラフト1位の藤川敦也投手は延岡学園高校出身。ドラフト2位の森陽樹投手は宮崎県延岡市出身。例年以上に宮崎らしいイベントにしたいと思いました」。入念に準備を重ねてきたと言います。
会場に選ばれたのは、バファローズ仕様の装飾が施されて丸2年を迎えた「四季の夢」。株式会社四季の夢の代表取締役・川越義正さんから「地元の皆さんもバファローズファンの皆さんも訪れるこの施設を、もっと特別な場所にしてほしい」との希望が寄せられ、開催が決まりました。
「ねりくり」は、蒸したさつまいもともちを練り合わせてつくる宮崎の郷土料理。「素材を練り合わせることで一つの味になります。新人選手の皆さんもチームの中で練られ、成長し、一つの力になってほしいという願いを込めました」と野添さん。川越さんも「ねりくりはお正月の余ったおもちを使って作る家庭が多い。この季節にもぴったりでした」と説明します。
◆子どもの頃を思い出す
「イチ、ニー、サン!」「よいしょ!」「うんとこしょ!」。新人選手たちが息を合わせ、力強い掛け声と共に勢いよく杵を振り下ろします。張りのある音が響き、蒸したもち米が弾むように広がりました。
川越さんたちは「狙いを定めて!」「杵が滑りやすいから気を付けて」と声をかけてサポートします。新人選手たちは「子どもの頃を思い出す」「思っていたより大変」。笑い合いながら感想を交わし、懸命につき続けました。
もち米が十分につきあがると、ふかしたさつまいもが加えられました。甘い香りが広がり、新人選手たちは「おいしそう!」と声を弾ませながら、さらに力を込めて練り合わせていきました。
◆日向夏やキンカンを使って
つきたてのねりくりは、店内西側にあるバファローズコーナーで実食。「本来はきなこをまぶして完成ですが、今回は特別なねりくりにしていただこうと思います」と野添さん。
テーブルには、日向夏やキンカン、イチゴなど、地元で採れたフルーツがずらり。バファローズロゴのアイシングクッキーやあんこ、もなかの皮も用意され、選手たちは思い思いにトッピングを楽しみました。
藤川敦也投手は「藤川敦也投手は「このままが一番おいしい。最高」と豪快にガブリ。森陽樹投手と佐藤龍月投手は、フルーツやクッキーをバランスよく並べて丁寧に飾り付けました。キンカンの被り物を身に着けて場を盛り上げた野上士耀選手は、イチゴと一緒にほおばると満面の笑みを浮かべました。
◆粘りのピッチング
宮崎にゆかりがある藤川投手と森投手ですが、ねりくりを食べるのは初めてだったそうです。藤川投手は「楽しかったです。勝ち投手になるためには、ねりくりのような粘りのピッチングが大切だと思います」とにやり。森投手も「白星を取るために白いものをいっぱい食べて、運をつけたいなと思います」。茶目っ気たっぷりにコメントしました。
川越さんは「バファローズは清武町にとって大切なシンボルの一つ。今日の交流を従業員も地域の皆さんも心から喜んでいました。これからも町に元気を分けてもらえるとうれしいです」と目を細めました。
野添さんも「選手の皆さんが宮崎の魅力に触れて笑顔になってくれたことが何よりうれしいです」と語り、「四季の夢」が今後も人々の憩いの場として愛されていくことに期待を込めました。(西田光)