「これぞ、大阪の球団!」 3年ぶり復活「キングオブコンビ」撮影の舞台裏

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 「突き抜け感最高」「これぞ、大阪の球団!」「わかる人にはわかるネーミング」。3年ぶりに復活したポスター企画「キングオブコンビ」に、SNSではそんな声が飛び交った。「Bs夏の陣2026 supported by SAMTY」期間中、京セラドーム大阪を彩っているのは漫才コンビに扮した選手たち。コテコテの外国人コンビあり、おなじみの名コンビあり、親子漫才コンビあり。個性豊かな19組が、それぞれ強烈なインパクトを放っている。そのポスター撮影の舞台裏をのぞいた。

エスピノーザ投手とマチャド投手による「赤道アミーゴ」

◆マチのことたたいちゃおうかな!

 「たまらん、一番好き」「個人的に大優勝」。SNSで特に人気を集めたのが、ベネズエラ出身のエスピノーザ投手とマチャド投手による「赤道アミーゴ」だ。

 鮮やかなブルーのジャケットに首元には特大蝶ネクタイ。エスピノーザ投手の手にはお笑いの定番・ピコピコハンマー。コテコテ感満載のスタイルに仕上がった。

 完成したビジュアルを見た二人は、そろって「Very good!!」と大喜び。マチャド投手は蝶ネクタイを指さしながら、「特にこれがお気に入りだ」と笑顔を見せた。
 エスピノーザ投手もご満悦。「このハンマーでマチのことをたたいちゃおうかと思ったよ!」。軽快なジョークを飛ばし、初めての“ジャパニーズコメディアンスタイル”を存分に楽しんだ様子だった。

 二人の絆は深い。マチャド投手はエスピノーザ投手を「弟のような存在」と表現し、エスピノーザ投手も「チームメイト以上。家族のような存在だ」と語る。
 では、コメディアンとしての相性はどうだろうか。二人は顔を見合わせ、はにかんで答えてみせた。
 「I don't know...」
 サンパチマイクでも拾えないほどの小さな声だった。

2023年キングオブコンビのむてっぺき
写真:白目でポーズを決める宗選手
写真:ホームランを放った後、「むてっぺきポーズ」で喜びを分かち合う宗選手㊨と、中川選手㊧

◆むてっぺきサイコーっすね!

 2023年の第1弾からそのまま続投となったコンビは二組。その内の一つが中川圭太選手と宗佑磨選手による「むてっぺき」だ。「無敵の中川」と称された中川圭太選手と、ゴールデン・グラブ賞を3度受賞した鉄壁守備の宗佑磨選手のコンビは、ファンにはすっかりおなじみとなっている。

 そのビジュアルは今回も期待を裏切らなかった。オリ姫デーやオリ髭デーなど、数々の企画撮影を経験してきた宗選手は、今回も存分に実力を発揮した。
 「闘志むき出しで、力強い感じでお願いします」
 スタッフからオーダーを受け取ると、宗選手はあごをぐっと突き出し、まさかの白目に。予想の斜め上をいく渾身の表情に撮影現場は大爆笑に包まれた。
 仕上がりを確認した宗選手は「いいじゃないですか!」。大満足の様子で撮影を終えた。

 8月14日の北海道日本ハム戦では、宗選手が決勝弾を含む2本塁打をマーク。2本とも中川選手の出塁が口火となった。二人はむてっぺきポーズで喜びを分かち合った。

 試合終了後、お立ち台に上がった宗選手は満面の笑みでこう口にした。「むてっぺきサイコーっすね!」

太田椋選手と太田暁打撃投手による「たまるぱまる」
写真:撮影に挑んだ太田暁打撃投手

◆僕は…、何をしたら?

 今回、最もファンの度肝を抜いたのは、太田椋選手と父・太田暁打撃投手の「たまるぱまる」。

 撮影は、太田選手からスタート。さまざまなポーズを一通り撮り終えたところで、ふと気になった様子で、笑いながらこう尋ねた。「これ…、親父も撮るんですか?」

 ほどなくして撮影場所に現れた太田打撃投手。モニターに映し出された息子の写真をうなずきながらじっくりと確認すると、スタッフにおそるおそるこう尋ねた。
 「僕は…、何をしたらいいでしょうか?」

 息子とおそろいのジャケットに身を包み、慣れない撮影の雰囲気に戸惑う太田打撃投手。「僕にはモザイクを入れてほしいです…(笑)」と控えめな抵抗も見せた。
 だが、カメラを向けられると仕事はきっちり。「驚いている感じで」「手をパーにして、口元へ」。次々と飛ぶオーダーに、一つひとつ丁寧に応えていった。

 スタッフは「正直、お父さんが目を閉じていない写真を撮れれば、それだけでありがたいと思っていたんですけど…(笑)」。結果は予想以上。父の優しい人柄もにじむ親子漫才コンビのビジュアルが完成した。

キングオブコンビのポスター

◆細部に宿るこだわり

 ほかのコンビにも、二人の経歴や関係性を生かした細かいネタが随所に仕込まれている。

 石川県出身の山崎颯一郎投手と寺西成騎投手のコンビは、北陸を走る特急サンダーバードから「ライチョウ」。社会人野球の王子出身の高島泰都投手と西川龍馬選手は、その名も「プリンスプリンス」。さらに「じゅにあーず」では、池田陵真選手と来田涼斗選手の二人がバファローズジュニアだった頃の写真まで引っ張り出してきた。

 衣装や小道具にも抜かりはない。前回の倍近いアイテムが用意され、吉田輝星投手と曽谷龍平投手のコンビ「ファイナルズ」の衣装には、それぞれの母校のユニフォームカラーを採用。秋田県大会決勝で対戦した高校時代の縁を表現した。

 選手たちは普段のグラウンドでは見せない表情を次々と披露し、スタッフたちは「1枚に絞るのがもったいなかった」とうれしい悲鳴を上げた。

 見れば見るほど味わい深い「キングオブコンビ」。ポスターでの“つかみ”は文句なし。あとはグラウンドで、大爆笑ならぬ「大爆勝」に期待したい。(西田光)

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