大学対抗実況コンテスト実施 アナウンサーの卵 ファームで力試し

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オリックス・バファローズは、7月9日(土)杉本商事バファローズスタジアム舞洲で行われたウエスタン・リーグ公式戦対広島東洋カープ戦で、「第10回大学対抗実況コンテスト」を行いました。大阪商業大学・関西大学・京都女子大学・近畿大学・同志社大学・立命館大学 計6大学7チームからから20人が参加。10回目の節目の開催に、参加学生も例年以上に張り切った様子で熱く実況を行いました。

◆節目のコンテスト

大学対抗実況コンテストは、関西の学生放送部のレベル向上とモチベーションアップを目指して実施しているファームの名物イベントです。スポーツアナウンサーを目指す学生にとっては日ごろの練習の成果を発揮できる数少ない場ともなっています。これまで、朝日放送テレビの福井治人アナウンサーをはじめ、数多くのアナウンサーを輩出してきました。2013年に参加した福井アナウンサーからは「本当に刺激的な1日で、スポーツアナウンサーを本気で目指したいと思ったきっかけになった大会です」とコメントをいただきました。
今回は10回目の記念コンテスト。ファーム事業グループの岡村義和グループ長も「昨年コロナの影響で実施を見送ったこともあり、学生たちも発表の場を求めている。例年以上にハイレベルのコンテストになるはず」と期待を込めます。
コンテストは、各大学、実況者と解説者少なくとも2人が出場し、球団が指定する特定のシーンを一斉に実況し、録音します。9月19日(月・祝)に京セラドーム大阪で成績発表を行い、見事ベストアナウンサーに輝いた学生には、この日の福岡ソフトバンクホークス戦のスタジアムアナウンスに挑戦していただきます。

(写真:来田選手㊨にインタビューする学生たち)
(写真:鈴木コーチ㊨にインタビューする学生たち)

◆来田選手と鈴木コーチにインタビュー

当日、試合前には来田涼斗選手にインタビューを実施しました。学生たちはプロ野球選手への初めてのインタビューに興奮気味の表情。目標にしていることや刺激を受けている選手について、緊張感ある声で質問を投げかけました。「日頃のルーティンを教えてください」と質問すると、来田選手は「よく寝ることですね」と答えて学生たちの笑いを誘い、緊張をほぐしていました。
鈴木昂平育成コーチにもインタビュー。学生たちは若手選手の活躍ぶりを中心に質問しました。フレッシュオールスター出場選手に期待することを尋ねられた鈴木コーチは「とにかく目立ってほしい。自分の持っているものを全て出し切ってほしいですね」と活躍を祈っていました。

(写真:熱のこもった実況をする学生たち)

◆生き生きと実況

迎えた本番。一回裏、先頭の山足達也選手がセンター方向にツーベースヒット。岡村グループ長が学生たちに向かって手を挙げて合図を送りました。ここからが審査対象となります。続く渡部遼人選手がライト方向にタイムリーツーベースを放つと、実況は一気にヒートアップ。「ランナーホームに帰ってきました!」「オリックス・バファローズ先制!!」「良い当たりでしたね」などと、たたみかけるように伝えていました。
二回に来田選手がバッターボックスに入ると「一振りでファンを沸かせられるようなスイングが目標と話していた来田選手」と紹介するなど、インタビューで得た情報もしっかりと活用。延長10回、2-2で引き分けた緊張感ある試合でしたが、学生たちは野球知識をたっぷり織り交ぜながら懸命に伝え、スタンドに溌剌とした声を響かせていました。
前回のコンテストで3連覇を達成した同志社大学からは2チームが出場。同大学の西浦健登さん(21)は「1回裏ぐらいから、だんだんエンジンが温まってきて、後半になるにつれて自信を持って実況できました」と振り返り「実況はやっぱり楽しかったです!」と達成感いっぱいの表情を見せました。京都女子大学は今回初めての参加。谷口穂乃花さん(20)は「選手のことをしっかりと調べたり、実況を何度も聞いたりしたことを生かせたと思います」と練習の成果を発揮できた様子でした。(西田光)

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