宮崎春季キャンプは今日から第3クールが始動。初キャンプに臨み成長の日々を送る期待の新入、齋藤響介投手、杉澤龍選手、日高暖己投手に話を聞きました。
◆齋藤響介投手(ドラフト3巡目指名)
岩手県滝沢市出身の齋藤響介投手。「宮崎は2月なのにすごく暖かくてびっくりしました。とても練習しやすいですね」。初めての宮崎キャンプで、まだ雪深い地元との気候の違いに驚いた様子です。
キャンプイン直後は不安と緊張もあったそうですが、今は集中して練習に取り組め「すごくいい感じ。充実した毎日です」。周囲の選手のレベルの高さを実感しながらも「特に宮城選手はすごいなと思いました。キャッチボールでも球の質が違います」と目を輝かせて話します。
ポケモンのぬいぐるみを抱えて入寮し、あどけない笑顔を見せる様子から“可愛い系男子”などと称される齋藤投手ですが、野球になると一転しキリッとした表情に。「もっと力強いストレートを投げられるようになりたいです。特に球の伸びやキレが良くなるように意識して練習に取り組んでいます」。キャンプ中盤に向けて、持ち味の150キロを超えるストレートに磨きをかけます。
◆杉澤龍選手(ドラフト4巡目指名)
杉澤龍選手は、椋木蓮投手、大里昂生選手、育成3巡目指名の入山海斗投手と同じ東北福祉大出身。4年春には仙台六大学リーグで三冠王を獲得した外野手です。「毎日全ての練習に集中しています」と話す通り、即戦力としての期待に応えようと人一倍ひたむきに取り組んでいます。
「こういう場所で野球ができるのはすごく幸せなことですし、ありがたいです」と充実したトレーニング設備に感謝し、他の選手たちの良いプレーを盗もうと冷静に観察しています。
理想のバッター像は「率を残せて打点も稼げてホームランも打てる選手。チームの逆境の時にこそ打って、勢い付けられるようになりたい」。今の目標については「開幕一軍しか狙っていません」ときっぱり。「真面目に真剣に練習しているところも、楽しみながら練習しているところも全部ファンの方に見ていただけると嬉しいです」と貪欲にバットを振っています。
◆日高暖己投手(ドラフト5巡目指名)
「宮崎は地元なので少しほっとします。でもせっかく大阪に行ったのに1カ月で帰ってきてしまって…ちょっと複雑です」。そう言って笑うのは、宮崎県日向市出身の日高暖己投手。
テレビで見ていた憧れの選手たちがすぐ近くにいる環境に「少し気疲れもしています」と緊張ぎみの表情。先輩たちのハイレベルなプレーを目の当たりに「キャッチボールも一つ一つ重いし、ダッシュも速いし、体力も全然違いますね」と刺激を受けています。平野佳寿投手と話す際には特に緊張したそうですが「すごく優しい方でした」。大先輩とのやり取りに心を弾ませたようです。
今は、ケガをしないための身体づくりが第一優先。その上で投球の目標について「まっすぐにこだわって、質を良くしたい。球速は150キロを目指します」と力を込めます。「キャンプが終わったころには一回り大きくなれるように、元気いっぱいにプレーします!」。18歳の右腕が若々しい決意を口にしました。
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キャンプに少しずつ慣れてきたものの、まだまだ初々しい3人でした。周囲の選手たちから刺激を受けながら懸命に練習に取り組む新人選手に、熱い応援をよろしくお願いいたします!(西田光)