5月19日に育成選手から支配下登録され、2日後の21日に先制タイムリーを含む2安打3打点で早速ヒーローインタビューを経験。今後の活躍が期待されるレアンドロ・セデーニョ選手に、荒木陽平通訳が、現在の心境や日本での生活について直撃インタビューをしました。
◆僕はハッピーパーソン
―ファームで打率.378と結果を残して、来日から4カ月で支配下登録を勝ち取りましたね。自分自身では早かったと思う? それとも予定通り?
自分の中では、支配下登録をもらえるまで、すごく早かったなと思っているよ。ファームでは自分のできることをしっかりやって、いつ一軍に呼んでもらってもいいように準備をしてきたつもり。こんなに早く呼んでもらえたからには、しっかりと一軍で結果を出さないといけないね。
―バッターボックスに入る時など、プレー面で心掛けていることは何かありますか?
バッターボックスに入ったら、ボールの中心を強く叩くという意識で、基本のセンター返しで打ち返そうといつも思っている。なるべくそれ以外のことは考えないんだ。
―プレーをしていて、日本とアメリカの野球の違いは感じている?
フォークボールの対応は一番困ったね。それに対応するために、今までよりも小さくてコンパクトなスイングをしないといけない。その辺りをファームでしっかりと意識してやっていたよ。
―明るくて誰とでも打ち解けられる性格だと思うけど、自分自身ではどういう性格だと思いますか?
僕は自分をハッピーパーソンだと思っている。野球って特に難しいスポーツで、メンタルが上がったり下がったりしやすい。でも、難しい場面に遭遇しても、なるべくマイナスをプラスに転換して、ポジティブ思考で生きているんだ。
◆ドーム球場で初めてプレー
―日本の応援スタイルをどう感じていますか?
日本の野球とアメリカの野球、一番の違いはファンの応援スタイルだと思っているよ。日本の応援は、打席にいる時に常に背中を押されているような気持ちになるね。スタンドからこんなに大きな応援をもらえるなんて、アメリカでは無かった。
―これまでいろんな球場でプレーしてきたと思うけど、バファローズのホーム、京セラドーム大阪の印象はどうですか?
素晴らしい球場だよ! 実は、今までドーム球場でプレーしたことがなかったんだ。初めてのドーム球場、京セラドーム大阪でのプレーはすごく楽しい。
―ほっともっとフィールド神戸はどう?
ほっともっとフィールド神戸も良い球場だね。外の球場で、風向きもいいし、打者にとって有利な球場だと感じているよ。
―21日には、日本ならではのヒーローインタビューも経験しましたね。初めてたくさんのファンの方の前で話して、どんな気持ちでした? 緊張しました?
とても緊張したよ! でも、ファンの皆に僕のことを知ってもらえる、いい機会になったと思うんだ。これからもっともっと活躍して、たくさんの人に顔と名前を覚えてもらえたらいいな。
◆日本の食事のおいしさに感激
―日本に来て数カ月経ったけど、生活はどう?慣れましたか?
日本の生活にも、もう慣れてきたね。日本はとても安全な国で、どこに行っても危険を感じることが無いんだ。休みの日には、奥さんと一緒に動物園や水族館に行って、自分たちが行きたいところを色々巡っているよ。
―今後行ってみたいところは?
東京だね。奥さんが東京についてリサーチしているところ。色々調べて、いつか行ってみたい。
―日本に来て、一番驚いたことは?
良いことでしか驚いたことがないんだ。まず、電車でどこへでも行きたいところに行ける。交通機関がしっかりと整備されていてすごいね。
あとは、食べ物の質が高い。何を食べてもおいしいので驚いているよ。
―特に、日本で食べておいしかったものは何?
やっぱりYAKINIKU!
―ベネズエラではチョコレートが有名ですね。日本で売っているチョコレートは食べてみましたか?
たしかにベネズエラといえばチョコレートだね。ベネズエラにはサヴォイという会社があるんだけど、そこのチョコレートが人生で食べたチョコレートの中で一番おいしかったと思っているんだ。
日本のチョコレートもいろいろ食べたけど、おいしかったよ!
でも、残念なことに、僕はそこまでチョコレートファンじゃないんだ。頻繁には食べていない。
―逆に口に合わなかったものは?
お寿司はおいしいし好きなんだけど、生魚はちょっとだけ苦手なものもある。カリフォルニアロールや巻き寿司がいいかな。
―最近覚えた日本語は何かありますか?
日本語を学ぶのは、本当にすごく難しい…。なかなか文章では話せないけど、「めっちゃ疲れた」とか「うれしいよ」とか、そういうシンプルな単語を少しずつ覚えるようにしているよ。一日一単語覚えられるように頑張っているんだ!
―最後に、ファンの皆さんにメッセージを!
いつも応援ありがとう! 昨日よりもベターな自分になれるように、僕たちは毎日努力を重ねているよ。また球場に駆けつけてください。これからも応援よろしくお願いします!
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日本の野球にも柔軟に対応して力をつけ、異国での生活をポジティブに楽しんでいるセデーニョ選手でした。育成出身、24歳の新助っ人の活躍にこれからもご期待ください。