宮崎春季キャンプ10周年!
バファローズカラーに染まった「交流プラザきよたけ四季の夢」の楽しみ方

Share

オリックス・バファローズの宮崎春季キャンプが今年で10周年を迎えました。節目を記念し2月1日にリニューアルオープンしたのが、清武町の物産館「交流プラザきよたけ四季の夢」。球団カラーのネイビーを基調に球団ロゴ、球団マスコットのイラストが館内のあちこちにあしらわれ、バファローズ一色に染め上げられました。
「地元に愛されてきた施設が清武町のランドマークとして特別な場所に生まれ変わりました。キャンプ期間中だけでなく年中宮崎でバファローズを感じていただけます」。こう絶賛するのは、バファローズ宮崎春季キャンプ担当10年目、宮崎市観光協会の矢野翔太さんです。「四季の夢」リニューアルまでの経緯とその魅力に迫りました。

写真:オープニングセレモニーに訪れた(左から)紅林選手、宮城投手、山下投手。

◆クラウドファンディング

「四季の夢」装飾プロジェクトは、清武町商工会の有志らでつくるバファローズ清武協力会からの提案により、バファローズ宮崎協力会、球団の3者による合同事業として始動しました。資金を集めるために、クラウドファンディングを実施。昨年11月に開催された「Bs Fan-Festa2023」で宮崎市出身の平野大和選手が宣伝したところ、すぐさま目標金額の500万円を達成し、最終的には目標金額を優に上回る644万円が集まりました。矢野さんは「バファローズファンの皆さんの熱量は予想以上でした。無事実施できて嬉しかったですし安心しました」と支援者に感謝の気持ちを込めます。その資金を基に約1カ月間の工期を経て「四季の夢」はリニューアルされました。

写真:クラウドファンディングの支援者の名前が壁に掲示されています。
写真:パレード時に使われたダウンジャケットやサイングッズが展示されています。絵馬を書けるブースも。
写真:バファローベルが書いた絵馬

◆バファローズ感満載

できあがった「四季の夢」は、外装はもちろん自販機や倉庫、トイレの扉など隅々までバファローズらしく彩られました。特に注目すべきは店内西側のバファローズコーナー。2022年の日本一を祝した歓迎パレードで選手らが着用したダウンコートや、2015年の第一回宮崎春季キャンプ時に主力選手が書いたサインと写真が展示されていて、バファローズファンには嬉しいフォトスポットになっています。壁にはクラウドファンディングで支援いただいた方々の名前が掲示されています。

日本一祈願の絵馬を書くコーナーも常設。「山岡選手のかっこいいプレーがたくさん見たいです」「ラオウ、ホームラン王になって」などとファンが心を込めてしたためた絵馬が飾り付けられています。中にはバファローベルが書いた絵馬も。矢野さんは「外観だけでなく、中もしっかりバファローズ感満載です。一緒にキャンプに訪れた友人やご家族で写真を撮ったりしながら楽しく過ごしていただけます」と話します。

写真:杉谷施設長がおすすめする菊芋
写真:杉谷施設長がおすすめするパパイヤ

◆珍しい農産物がずらり

魅力はバファローズコーナーにとどまりません。「四季の夢」はなんといっても物産館。清武町の生産農家が大切に育てた農産物をはじめ、おいしいお弁当やお菓子も販売されています。「清武の生産者の方々はちょっと珍しい野菜や果物も育てています。県外からお越しならきっと新鮮な発見があるはずです」と施設長の杉谷優里さんはアピールします。

初夏は「アリスメロン」、秋はさつまいもの「紅はるか」、冬は根域制限栽培のミカンと、季節ごとに色とりどりの特産品がそろいます。杉谷施設長の今のイチオシは宮崎特産の柑橘「日向夏」。「宮崎の春と言えば日向夏なんです。白い皮の部分も甘味があるので食べられます。味の濃い露地栽培品、種無しで食べやすいハウス栽培品。どれもおいしいですよ」とにこやかに話します。

健康食品として人気な「菊芋」もおすすめ。血糖値を下げる効果があり、ゴボウのような食感が楽しめるそうです。「青パパイヤ」はデザートではなく料理に使います。肉を柔らかくする酵素が多く含まれていて、炒め物や煮込み料理との相性がばっちりとのこと。竹の皮は、灰汁(あく)に浸したもち米を材料とする鹿児島の郷土菓子「あくまき」づくりの必需品です。どの農産物にも、特徴やおいしい食べ方がわかるポップがつけられています。

写真:色とりどりの農産物がそろう「四季の夢」

◆交流の場に

杉谷施設長は「リニューアルして以降、バファローズファンの皆さんはもちろん、地元のお客さんも増えました。バファローズの話題でお客さん同士の交流も生まれていて、賑わいと盛り上がりを感じています」とバファローズカラーになった「四季の夢」に喜びと手応えを感じています。
「四季の夢」は宮崎市清武総合支所に隣接していてJR清武駅からは徒歩10分。矢野さんは「キャンプに行った帰りなど駅をご利用の際にはぜひお立ち寄りください。たくさんお土産品を買って県外の方々に清武の魅力を伝えていただけると嬉しいです」と期待を込めます。

西側出口に書かれていたのは「またのお越しをお待ちして“オリ”ます」の文字。バファローズ愛にあふれた「四季の夢」で清武町の四季オリオリの魅力を存分に味わってください。(西田光)

Share

前の記事を見る

次の記事を見る