8月3日、進化した「DAKS DAY」開催 三共生興によるこだわりと挑戦

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 鮮やかなパープルのスカーフを首元に添え、洗練されたスタイルのアンダーソン・エスピノーザ投手。品のある光沢を帯びたスポーティーなブルゾンをスマートに着こなすアンドレス・マチャド投手。ベネズエラ出身の二人が、研ぎ澄まされたコーディネートでカメラを見据える。8月3日に京セラドーム大阪で開催される「DAKS DAY」のキービジュアルとして、コラボイベントを彩る1枚だ。洋服は全て三共生興株式会社が展開する英国ファッションブランド「DAKS」によるもの。この取り組みには、三共生興株式会社のこだわりと挑戦が詰まっている。

写真:昨年実施した「DAKS DAY」のイベントブース(2024年9月15日)

◆幅広い層にブランドを知ってもらいたい

 DAKSは、1894年にロンドンで創業した英国王室御用達の老舗ファッションブランド。上質なスラックスパンツやジャケットをはじめ、帽子、スカーフなど多彩なアイテムを展開し、品質と伝統を重んじる人々に支持されている。

 歴史あるブランドがバファローズとのコラボに踏み切った理由について、今回のプロジェクトを取りまとめる三共生興株式会社の西阪志穂さんはこう語る。「バファローズには若年層やファミリー層のファンが多い印象が社内ではありました。これまでDAKSに触れる機会が少なかった幅広い世代に、ブランドを知ってもらえる良い機会だと思いました」

 実際、昨年9月15日に実施した「DAKS DAY」は大きな成功を収めた。選手を起用したビジュアルはSNS上で大きな話題を呼び、コラボグッズの多くが発売と同時に即完売となった。反響を受け、今年も継続してコラボイベントを実施することとなった。

写真:DAKSブランドに身を包んだエスピノーザ投手㊧とマチャド投手㊨

◆想像以上のモデルぶり

 「愛らしく親しみやすいキャラクターのエスピノーザ投手とマチャド投手。DAKSのクラシックなアイテムを身にまとってもらえば、また違った魅力を引き出せるのではないかと考えました」と西阪さん。

 事前に採寸を行い、両選手それぞれにぴったりのサイズを特注。二人の髪型や髭のスタイルも細かく確認しながらスタイリングが進められた。綿密な準備を重ねた末に完成したのが、このビジュアルだった。

 DAKSブランドを身にまとった両選手は上機嫌で撮影に挑んだ。エスピノーザ投手は「とても面白いファッションだと感じたね。着心地も本当に快適」とにっこり。ジャケットとニットが気に入ったというマチャド投手は「妻との特別な日のお祝いをするときに着ていきたい」と声を弾ませた。

 撮影スタッフたちが「想像以上」と絶賛するほど、二人は“モデル力”を発揮。メガネやハットなどのアイテムを切り替えながら、計約500枚のショットを撮影した。イベント当日には、この中から厳選した写真を散りばめた「オフショットパネル」が京セラドーム大阪に登場する。

写真:昨年のコラボグッズのALEC㊧と、今年のコラボグッズのALEC㊨
写真:今年のコラボグッズの一部

◆愛らしいコラボグッズ

 「DAKS DAY」の魅力はビジュアルにとどまらない。三共生興株式会社が「多くの人にDAKSブランドを手にとってもらうために」と胸を張ってお届けするのがコラボグッズだ。DAKSブランドを象徴するテディベア「ALEC(アレク)」がバファローズコラボのために描き下ろされている。

 昨年のコラボでは、丸いフォルムで座り姿のデザインだったALEC。ファンからは「森友哉選手に似ている」といった声も上がり、注目を集めた。

 今年のコラボでは全身スタイルでポーズをとる新たなデザインに挑戦。キャップからパンツまでバファローズのユニフォームに身を包み “フル装備”のALECとなった。「ALECの動きのあるポーズを描き下ろすのは初めてでした。ALECのイメージを崩さずに自然な形で表現できるよう、デザイナーと何度もやりとりを重ねました」と西阪さん。野球らしさ全開の「スタンド」「ピッチャー」「バッター」の3パターンが用意された。

 ラインナップも昨年の7種類9アイテムから、今年は12種類19アイテムに拡充。靴下やブランケットは、DAKSの製品を手がけるメーカーが製造しており、品質にも一切の妥協はない。

 ユニフォーム姿でポーズを決める愛らしいALECは、多くのファンの心を鷲掴みにした。7月15日に販売を開始した第1弾のアイテムでは、今年新たに導入したTシャツが特に好調な滑り出しを見せている。

◆ブランドの幅を広げる

 選手をモデルに起用したキービジュアル、新たなデザイン表現に挑んだグッズ展開。バファローズコラボは、DAKSブランドの幅を広げる大きな一歩となったという。イベント当日の運営を担う三共生興株式会社の戸嶋真菜美さんはこう語る。「昨年のバファローズとの取り組みの成功後、社内では異業種とのコラボに対する関心が高まりました。DAKSブランドが持つ大きな可能性を改めて実感しています」

 今回のコラボへの思いも強い。当日は、入場ゲートでのコラボタオルプレゼントやDAKSの扇子が手に入る「ラッキー抽選会」など、多彩な企画が用意されている。目玉の一つは、ALECの大型ボードから限定カードをはがして持ち帰れる「ALECピールオフチャレンジ」だ。「カードはどれも目を引く特別なデザインです。中にはレアカードもあり、子どもから大人までワクワクしていただけると思います」と戸嶋さん。「大盛り上がり間違いなしの1日です。昨シーズンを超えるDAKS DAYにしてみせます」。確かな手応えをにじませる。

 三共生興株式会社と球団が共に創り上げる「DAKS DAY」は8月3日、京セラドーム大阪で開催。昨年からさらに進化したコラボレーションでファンの皆さんに特別な一日をお届けする。(西田光)

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