今年も開催!「#Bシャツ祭り2024」 企画担当者のオススメBシャツと裏話

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 バラエティ豊かなデザインTシャツが一挙販売されるバファローズの「#Bシャツ祭り2024」が6月11日、開幕した。6年目となる今年は過去最多の30種類のデザインが登場。「どれも良すぎて迷う」「かわいいデザインがいっぱい!」と早くもバファローズファンの心を掴んでいる。球団グッズの企画を担当するMD企画グループの粟屋椰南(あわや・こな)が「例年以上の豊作」と口にする今年のBシャツ祭り。こだわりのデザインとオススメについて話を聞いた。

写真:エスピノーザ投手が着用した『チームベネズエラTシャツ』

◆『チームベネズエラTシャツ』

 粟屋が最初に紹介したのは、唯一の「バーガンディカラー」(えんじ色)で異彩を放っている『チームベネズエラTシャツ』。黄、青、赤で中央に堂々とプリントされた「B」はベネズエラの国旗をモチーフにしている。母国を離れてバファローズのために全力を尽くすエスピノーザ投手、マチャド投手、ゴンザレス選手、セデーニョ選手のための応援シャツだ。

 ロゴマークの右下にはスペイン語の「Vamos」(ヴァモス)の文字。球団通訳に相談し「頑張って!」を意味するデザインを組み込んだ。「4人もベネズエラ出身の選手が集まるなんてすごいこと。このBシャツで頑張りを後押ししたかったんです」と粟屋は語る。

写真:大阪市大正区出身の阿部翔太投手が着用した『座席表Tシャツ(京セラD大阪)』
写真:神戸市出身の来田涼斗選手が着用した『座席表Tシャツ(ほっと神戸)』

◆『座席表Tシャツ』はダークホース?

 「すごく悩んだけど…、思い切って出しました」と粟屋が口にするのが『座席表Tシャツ』。チケット購入時に必ず目にするおなじみの図面が、丸ごとBシャツに採用された。斬新なデザインに社内では注目を集めたものの「マニアックすぎるかも」と粟屋には一抹の不安があったという。

 それでも「やるからには前のめりです」。最初は京セラドーム大阪のデザインのみの予定だったが、ほっともっとフィールド神戸のデザインも加えた。それぞれの球場のスタンドの色に合わせてカラーリング。ほっともっとフィールド神戸のデザインには、レストランの「KOBEダイナー」「SKYダイナー」まで入っている。「どこまでファンの皆さんに受け入れていただけるか…。ダークホース的なBシャツですね」と粟屋。毎年どのBシャツが人気を集めるか予測できないからこそ、挑戦的なデザインにも踏み込めた。

写真:『アニマルシリーズTシャツ(67中川)』
写真:『もぐもぐシリーズTシャツ(24紅林)』

◆『アニマルシリーズ』『もぐもぐシリーズ』は自信作

 今回のBシャツ祭りの「起爆剤」として粟屋が特に自信を持ってお届けするのが、全5種類『アニマルシリーズ』と全3種類『もぐもぐシリーズ』。どちらのシリーズもやわらかいタッチで選手の愛らしい姿を描いている。1カ月以上かけてブラッシュアップし、完成度を高めた。
 選手の撮影をした球団宣伝グループの仁藤拓馬によると、どの選手も大喜び。撮影が終わってもすぐに脱がず、試合前のリラックスタイムも着たままで過ごしていたという。

 『アニマルシリーズ』は、「俺を動物に例えると?」という選手へのアンケートを参考に、粟屋たちが各選手にそっくりな動物をチョイスした。
 トイプードルと中川圭太選手のデザインは、もともと柴犬のデザインで進めていたが、中川選手から「ぜひトイプードルにしてほしい」とオーダーがあった。描き直したデザインを見せると、とても気に入った様子で「めっちゃいいですね!」と笑みを浮かべたそうだ。

 「大食漢と聞いていたので」。紅林弘太郎選手の『もぐもぐシリーズ』デザインに粟屋の迷いはなかった。仁藤が撮影するタイミングでも紅林選手はカレーとラーメン両方を食べていたため、イラストと全く同じシチュエーションを写真に収めることができた。

写真:石川亮選手が着用した『視力検査表?Tシャツ』
写真:宗佑磨選手と一緒に視力検査ポーズ

◆イチオシは『視力検査表?Tシャツ』

 最後に、粟屋「イチオシ」のBシャツをご紹介。石川亮選手がノリノリで着用したという『視力検査表?Tシャツ』だ。個性的な1枚に粟屋は「これぞBシャツ祭り! 遊び心満載です」と熱を込める。「おりほーがしたい」の文字はもちろん、帽子やシャツの小さなイラストにもバファローズロゴを仕込むなど、細部にわたってこだわった。

 単発で販売するのは唐突感があって難しいが、色とりどりのBシャツの中に入れると魅力がより引き立つ。「宗選手と石川選手みたいに視力検査ポーズで写真を撮ってお楽しみいただけるとうれしいです」と期待を込める。

写真:6月11日開幕した「#Bシャツ祭り2024」

◆例年以上に面白いデザイン

 他にも、「BPB DX」公式キャラクター「うしおとこ」のデザインや、ビールの泡を特殊インクで立体的に表現したデザインなど、魅力あるBシャツが盛りだくさん。「通訳にスペイン語の言葉を教えてもらったり、チケット担当者に座席表のデータをもらったりと、例年以上にたくさんの球団職員の力を借りて仕上げられました。面白いデザインばかりなので、ぜひどれにするか悩んでください!」。気合十分に粟屋は語った。

 球団職員も選手もTシャツづくりを楽しむユニークなお祭り。この夏もBシャツ姿でバファローズを熱く応援していただきたい。(西田光)

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