Z世代をバファローズ沼へ! 大学生がアイデアを披露 マーケティングプレゼン

Share

オリックス・バファローズは12月10日、大学生がバファローズにファン獲得策を提案する「マーケティング・プレゼンテーション」の合同発表会を大阪商業大学で開催しました。今年の発表テーマは「Z世代をオリックス沼に沈める方法」。約60人の学生がファームでの調査データを基に、デジタルネイティブに刺さるユニークなアイデアや鋭い提言を披露しました。

写真:プレゼンする天理大の学生たち
写真:プレゼンする桃山学院教育大の学生たち

◆10回目の開催

大学と自治体とバファローズが連携して2014年から毎年継続している取り組みです。バファローズファームチームの地方主催試合が開催される地域の大学が、各地方試合の来場者にアンケート調査し、分析結果をもとに球団にアイデアを提案します。10回目の節目となる今年は、天理大、大阪成蹊大、大阪商業大、桃山学院教育大、関西大(人間健康学部)、大阪体育大、阪南大、関西大(総合情報学部)の7大学8チームが参加しました。

写真:プレゼンする大阪成蹊大の学生たち
写真:プレゼンする大阪商業大の学生たち

◆K-POPを参考にした「推しカメラ」

バーベキューに着目した大阪成蹊大は、20代は他の世代に比べてバーベキューに支払える金額が高いという調査結果から、試合観戦をしながらバーベキューができる特別シートを提案しました。泉州たまねぎなど地元の特産品を使った地産地消のバーベキューとし「串焼きにして提供することで、食べやすい上に『バエる』のでSNSでの宣伝効果が生まれます」と堂々とプレゼンしました。

Z世代の約9割がお気に入りの選手「推し」がいるというアンケート結果に注目したのは大阪商業大。試合中に特定の選手を撮影し続けリアルタイムで配信する「推しカメラ」のアイデアを披露しました。「K-POPアイドル界ですでに流行っているビジネスです。一つのカメラで1人を追うので映像に臨場感があり、ベンチにいる時の選手の素顔も見られるところが魅力です」と、Z世代の視点を存分に生かした提案を行いました。

写真:プレゼンする関西大総合情報学部の学生たち
写真:プレゼンする関西大人間健康学部の学生たち

◆「オリックスカフェ」でファン交流

関西大総合情報学部は「オリックスカフェ」を提案。注目したのは、Z世代の中心である学生が「カフェでの推し活」や「グッズの自主制作」をしている割合が高いデータ。選手の姿が描かれたラテアートを提供し、オリジナルネームプレートを制作できるカフェを開くことで「バファローズファン同士が楽しく交流を深めることができます」と話します。さらに、球団公式ファンクラブ「BsCLUB」のお友達紹介キャンペーンを併せて実施し、ファンクラブ入会促進にも繋げる考えを説明しました。
今回の研究をきっかけに今シーズン5回以上試合観戦に訪れたというリーダーの長領有希さん(20)は「同じZ世代でも男女でSNSの見方が全く異なるなど、自分たちが当てはまるからこそ難しいテーマでした。すごく勉強になって面白かったし、バファローズの伸びしろを感じることができました」と振り返りました。

写真:プレゼンする大阪体育大の学生たち
写真:プレゼンする阪南大の学生たち

◆さまざまなアイデア

このほか、他競技とコラボしたファン感謝祭(天理大)、不登校児童生徒を支援するためのスポーツフェスタ(桃山学院教育大)、推し選手との写真撮影会(関西大人間健康学部)推し専用シートの設置(大阪体育大)、ご当地グルメフェス(阪南大)など、さまざまな提案がなされました。学生たちは他大学のプレゼンにも興味津々の様子で耳を傾け、質疑応答の時間には積極的に質問や意見交換を行いました。

合同発表会の終わりには広報宣伝部の花木聡プロジェクトマネージャーが講評。「今回のプレゼンを通じてバファローズへの興味が深まった人は?」と尋ねると、学生たちは一斉に挙手。「Z世代をオリックス沼にはまらせるためには、Z世代にオリックス沼にはまらせる方法を考えてもらうことでした」と、にやりと笑って締めくくりました。(西田光)

Share

前の記事を見る

次の記事を見る