
バファローズの新人選手12人がキャンプ休日の2月5日、宮崎市の道の駅フェニックスを訪れました。地元の小学生との交流やチョウザメの魚肉を使ったハンバーガーの試食を楽しみ、キャンプの疲れをリフレッシュしました。

◆宮崎市制100周年
新人選手のイベントは、キャンプ第1クール後の休日に毎年恒例で行われています。過去には宮崎牛の調理体験や宮崎駅の一日駅長体験、和菓子作りなどが実施されました。2020年には当時新人だった宮城大弥投手がパンケーキ作りに挑戦。交流した女子高生が感激のあまりに涙したことでも話題を呼びました。
毎年どんなイベントにするか頭をひねらせている宮崎市観光協会の矢野翔太さんは「宮崎の魅力を発信できる貴重な機会であるだけでなく、新人選手と地元の人たちが触れ合える大切な時間です」と言います。今年は宮崎市制100周年という記念の年でもあり「参加者皆にとって良い思い出になるように企画しました」と、例年以上に張り切って準備したそうです。

◆道の駅フェニックス
道の駅フェニックスは宮崎市内有数の観光スポット、青島の近くに位置しています。昨年12月には市制100周年を記念したモニュメントが完成。青い海が一望できるこの場所で新人選手のイベントを開催することになりました。
駆けつけたのは、地元の内海小学校の子どもたち。全校生徒19人が皆、この日が来るのをずっと楽しみにしていました。
目をキラキラと輝かせた子どもたちを前に、選手たちは自然と笑みをこぼします。この日が誕生日だった寺本聖一選手は、元気いっぱいなバースデーソングをサプライズプレゼントされ、照れ笑いを浮かべました。


◆地元の小学生19人と寄せ植え
全員軍手をはめて、スコップを片手に花壇の寄せ植えをスタート。「できる?こうやってポットをひっくり返してみて」「こうかな?」「上手、上手!」。選手と子どもたちの楽しそうな会話が聞こえてきました。花壇が完成するとハイタッチして喜び合いました。
バファローズファンだという3年生の坂元隆真くんは片山楽生投手と一緒に寄せ植え。「僕が植えたお花を100点満点と言ってくれました。格好良くて優しい選手。忘れられない思い出になりました。」興奮気味に答えました。片山投手も「一緒に楽しく植えられて良かったです。皆すごく可愛らしくて僕も元気をもらえました」と微笑みました。


◆パティにチョウザメ
イベントの最後には、宮崎の有識者らが開発した「ロイヤルフィッシュバーガー」が振る舞われました。宮崎市内で養殖されているチョウザメの肉がパティに使われていて、高たんぱく低カロリーが特徴。今年4月の発売を前に、特別に選手たちに提供されました。麦谷祐介選手は「これまで食べたハンバーガーの中で一番おいしい」と驚きの表情を浮かべました。
チョウザメは長寿の魚としても知られます。寺西成騎投手は「僕もプロ野球選手として長く野球に携われるように結果を残したいです」と意気込みを語りました。
充実のキャンプ休日を過ごした新人選手たち。第2クールからも生き生きと成長する姿にご期待ください。(西田光)