本日、能見篤史投手の引退記者会見が京セラドーム大阪で行われました。
なお、今シーズンの本拠地最終戦となる9月30日(金)の試合終了後に、能見投手の引退セレモニーを行う予定です。
「私事なのですが、私、能見篤史は現役生活を引退することといたしました。
18年という長い現役生活でしたけど、悔いなくといいますか、やり切ったなという感じですね。
(引退については)去年、もう1年契約していただいた際に、その意志は球団に伝えていました。コーチ兼任という立場でしたので、自分が投げるよりも、色んな選手を見ていて試合の中で成長していく姿が、非常に嬉しかったので。その時点で選手としての自分の気持ちが薄れていたのかなと。それが一番の理由ですね。
中嶋監督には監督室でお話をさせていただいて、「本当にやめんの。もう少しあがけ」と言っていただいたんですけど、自分の中での気持ちは変わらなかったですね。逆に、まだ選手として見てくれているのかとびっくりしました。
タイガースでの16年間は終わってみればあっという間でしたが、非常に濃かったです。結果が出ないときもありましたし、叱咤激励をたくさんいただきましたし、1年1年は長いんですけど、終わってみたら短かったなと。大変なことも多かったんですけど、主力として投げさせてもらっていたときがやはり充実していましたね。
(2021年からバファローズへ入団)環境がガラッと変わったので、新鮮といいますか、自分の知らない世界に入ったので、違った野球観を感じることができました。入団させてもらって、周りの方々が迎え入れてくれて、本当に自然に入らせてもらいました。温かく迎え入れてもらったことが本当にありがたかったですね。
(18年現役生活を続けられた要因)家族はどんなときでも味方で、それが一番大きいと思います。それと、チームメイトのみんなや色んな方々にサポートしていただいたことに本当に感謝しています。ファンのみなさんの声援も力になりましたし、僕をそこまで奮い立たせてくれたことがここまで続けてこられた要因かなと思います。
(後輩へ向けて)まだまだ現役生活続きますので、大変なことがたくさんあるでしょうし、苦しいことももちろんあるでしょうし。そこからが大事なので、そこでどうするかが大事だと思います。悔いなくといいますか、後悔をしないようにがんばってほしいと思います。
(今後について)今後のことは、これから家族と相談して決めていけたらと思います。
(やり残したことは)個人としてはないんですけど、コーチとしての立場で言いますと日本一を経験していないので。まだまだチャンスはありますので、そこが一番の目標ですね。シーズンも続きますので、自分ができることはしていきたいと思います。
(ファンのみなさんへ向けて)18年間の現役生活、色んな方に支えていただき、たくさんの声援をいただき、人間として成長させてもらいましたので、本当に感謝しています。声援が力になり、僕を奮い立たせてくれた場面も多く、本当に感謝しかありません。ありがとうございました」