一昨日東京ドームで行われたマリーンズ戦では、今季初の３連勝はならなかったＢｓ。ここまで２５試合を終え１０勝１５敗（勝率.４００）と首位ライオンズに５ゲーム差の現在最下位。今日から始まるビジター６連戦『ファイターズ（２位）３連戦・ライオンズ（１位）３連戦』で何とか巻き返しを図り、上位浮上のキッカケを掴み取りたいところだ。

　大事な今日の一戦、先発のマウンドには故障から復帰し、今季１軍初登板となる岸田。今季先発ローテーションの柱として大きな期待がかかる３年目右腕が、出遅れはしたが今季の開幕戦を迎える。その岸田の立ち上がり、ファイターズ先頭打者・森本の右前打から２死３塁のピンチを招く。ここを踏ん張りリズムに乗っていきたい岸田だったが、続く高橋に左前適時打を浴び、初回に１点の先制を許してしまう。１点を失った岸田は、２回・３回・４回と毎回先頭打者の出塁を許す苦しい投球は続くが、何とか要所を締める粘りの投球で相手に追加点を許さない！
　一方、今季初先発となる岸田を何とか援護したい打線は、ファイターズ先発の武田（勝）に対し、４回まで走者を出塁させることができず、攻略の糸口をなかなか見出すことができない。すると、５回には４番カブレラが"チーム初安打となる"左前打で出塁すると、続く濱中も２塁強襲の内野安打で続く。この後下山の犠打で１死２・３塁と絶好のチャンスを作ったＢｓだが、阿部・辻が内野ゴロに打ち取られ、チャンスを生かすことができない。
　４回まで我慢の投球を続ける岸田だが、５回に金子・森本の連続ヒットから１死１・３塁のピンチを招くと、稲葉に右翼線へタイムリー２ＢＨを浴び、大きな追加点を与えてしまう。この後、高橋を２飛に打ち取り２死となったところで無念の降板。なおも続く２死２・３塁のピンチで２番手の高木がマウンドに上がり、続くスレッジを空振りの三振に仕留め、何とか最小失点で切り抜ける！
　２点を追う展開となったＢｓは、６回、この回先頭の９番大引が"打った瞬間それとわかる"今季第１号のソロＨＲを放ち、まず１点を返す！追撃の一発で息を吹き返したＢｓは、続く７回にも、４番カブレラが左翼席へ高々と打ち上げた打球がそのままスタンドに吸い込まれ、試合を振り出しに戻す！この回一気に畳み掛けたい打線は、６番下山の左翼フェンス直撃の２ＢＨから２死１・２塁と勝ち越しのチャンスを作るが、前の打席ソロＨＲを放った大引が見逃しの三振に打ち取られ、一気に勝ち越すことができない。
　一発攻勢で振り出しに戻したＢｓだが、直後の７回裏、好リリーフを続けていた高木が、この回の先頭打者に四球を与えると、この後１死１・３塁のピンチを招き、続く打者の打ち取った３塁ゴロを塩崎が本塁へ送球するも、結果はフィルダースチョイス。再び勝ち越しを許すと、なおもこの回、代わった３番手のヤングもタイムリー内野安打を浴び、点差を２点に広げられてしまう。
　再び２点を追う展開を強いられたＢｓは、ファイターズ中継ぎエース武田（久）に対し、８回に塩崎が四球、カブレラが中前打、濱中が内野安打で２死満塁。最終回は、ファイターズ守護神のＭＩＣＨＥＡＬに対し、代打村松の内野安打から１死満塁と相手守護神を攻め立てる。しかし、終盤に訪れた絶好のチャンスで後１本を打つことができず、ファイターズ３連戦の初戦を制することができなかった。
　上位浮上のキッカケとしたかった今日の試合、終盤（８回・９回）相手投手陣を攻め立てたが、後一歩届かなかった。仕切り直して、明日のファイターズ戦に巻き返しを図りたいところだ。

｢攻撃の方はいつも同じパターンだ。ランナーを置いて、後１本がでない。先発の岸田は悪いなりに２点でよく抑えた。次回に期待したい。｣