

《バルディリスの適時打で奪ったリードを守りきれず、延長11回 約4時間の死闘は悔しい敗戦・・・》



5月16日から始まった交流戦もいよいよ最終カードへ。ビジターで1敗1分と勝利を挙げることができなかったドラゴンズを相手に、まずはエース・金子が勝利を引き寄せるべくマウンドへ上がる!
金子は初回、1死から大島に中前安打を放たれると、四球の後2死1,2塁の場面を背負う。ここで森野に左前適時打を浴び、0対1と先制を許してしまう。
しかしその裏、打線はすかさず反撃に転じる。相手先発・山内に対し1番・後藤が右前安打で出塁すると、犠打と連続四球で2死満塁と絶好のチャンスを演出。ここで打席に入った6番・バルディリスの振り抜いた鋭い打球は、三遊間を破る2点適時打に。「やや甘く入ってきたボールをしっかり捉えることができたよ」と語る助っ人の一打で、2対1とすかさず逆転に成功!!
援護をもらった金子は、2回以降立ち直りを見せる。3回には後藤、バルディリスに連続で好プレーが飛び出し、バックも金子を盛り立てる! 4回には1死から四球と安打から得点圏に走者を背負うも、平田の打球を二塁手・後藤がジャンプ一番で捕球。中盤に相手へ傾きかけた流れをキャプテンがグッと引き寄せ、この回も無失点で切り抜ける!
中盤に加点し突き放しにかかりたい打線は5回、先頭の8番・大引が中前安打を放ち出塁。犠打で得点圏に進むも、あと一本を出すことができない。
金子はその後も再三得点圏に走者を背負うも、要所を締める投球を展開し相手に得点を許さない! 7回には連打から1死1,2塁のピンチを背負うも、今日再三好守を見せている二塁手・後藤がダイビングキャッチでこの流れを断つ!
8回からは2番手・平野がマウンドへ上がり逃げ切りの継投に入る。しかし先頭のブランコに甘く入った直球を仕留められると、高々と上がった打球は左翼席へ。14号ソロで2対2と、終盤に痛い一発を浴びてしまう。
9回は互いの継投陣が譲らず、試合は延長戦へ突入。再び試合が動いたのは試合時間が3時間30分に近づいた11回。10回から登板した4番手・中山が安打と四球から1死1,2塁の場面を背負うと、ここで荒木に痛恨の2点適時三塁打を浴び、2対4と勝ち越しを許してしまう…。
最後の攻撃は相手守護神・岩瀬の前に3人で攻撃終了と、接戦を制することはできなかった。
4回以降は5度先頭打者を出塁させるも、自分たちの攻撃を展開することができず、苦しい試合展開を強いられたBs。しかし、守備面ではバルディリスやキャプテン・後藤が随所に見せた好プレーなど気迫を感じさせるものがあった。
今日の敗戦で2009年以来の交流戦負け越しが決まってしまったBs。明日の交流戦最終戦では、レギュラーシーズン再開に向けて弾みが付けられるよう、チーム一丸となって勝利を掴み取りたい!
◇ 金子 千尋 投手

<先発7回、被安打6、失点1。>
「今日も球数が多かったですし、リズムも悪く、攻撃につなげるようなピッチングができませんでした。バックの守りに助けてもらって、何とか1失点に抑えることができたと思います。」
◇ アーロム・バルディリス 選手
<1回2死満塁からレフト前へ逆転となる2点タイムリーヒットを放つ!>
「打ったのは、シュート。やや甘く入ってきたボールをしっかり捉えることができたよ。先制されて直後だったし、すぐに勝ち越すことができてよかったね!」