

《5回にバルディリスの適時打などで反撃するも、一発攻勢に沈み前半戦白星締めならず・・・》


今日でオールスター前最後の試合。連敗を止めた昨日の試合に続き今日も勝利を収め、良い形で前半戦を締めくくりたいところ!
先発のマウンドに上がったのは前回登板で今季初勝利を収めた井川。初回、四球と安打で先制のピンチを背負うが、スライダーを低めに投げ込み2奪三振で無失点の立ち上がり! 2回も四球で走者を背負うも、後続を落ち着いて打ち取る。
しかし迎えた3回、2死1塁から4番・ペーニャにスライダーを左翼席上段に運ばれる13号2ランを浴び先制を許す。さらに4回には無死3塁から長谷川に犠飛を許し0対3とされ、3点のリードを追う苦しい展開となってしまう。
反撃に転じたい打線は5回、大引・齋藤の連打で無死1,2塁とする。ここで縞田がきっちり犠打を決め、1死2,3塁に好機を拡大すると、1番・スケールズの一ゴロの間に3塁走者が生還し1点を返す! さらに2死1,3塁からバルディリスが甘い直球を逃さず右前へ運び、2対3! この回4安打を集中させる攻撃で1点差に迫る!
打線の後押しを受け、持ち直したい井川。しかし、「カウントを悪くして窮屈なピッチングをしてしまいました。」と振り返った通り、5回も不安定な投球は続き、松田に四球を与えたところで2番手・木佐貫にスイッチ。その木佐貫は盗塁を許し1死2塁となるも、得意のフォークでペーニャ・内川を連続三振に打ち取る! しかし続投した6回には、1死から多村に右中間越えの2号ソロを浴び、2対4。手痛い失点を喫してしまう。
すぐさま取り返したい打線だったが、6・7回は2番手・神内の直球を捉えられず走者を出すことができない。対するBs投手陣も中山・ミンチェが無失点の好救援を見せるも、5番手・高宮が代打・李杜軒に痛恨の1号ソロを被弾し、点差は再び3点に。
そして9回、代打・赤田が守護神・森福から安打を放ち執念を見せる! しかし得点にはつなげられず、2対5のまま試合終了。
相手の一発攻勢に屈し、前半戦を勝利で締めくくることはならなかった。
Bsは83試合を終えて32勝45敗6分の借金13で前半戦を終了し、まさかの最下位に沈んでしまった。「故障者が多くてなかなかベストのメンバーで戦えなかったというのが現状。」と岡田監督が話す通り、理想の形で戦えなかった試合が多かった。その中でも李大浩が本塁打・打点でリーグ単独トップに立つなど、4番が強力にチームをけん引し、その存在感は相手球団への脅威となっているだろう。
「とにかく後半は“何か”を起こさないといけないし、それに向けて最善を尽くすだけです!」と締めくくった岡田監督。後半戦からは心機一転、その“何か”を起こし、混戦となったパ・リーグの主役へ一気に躍り出たいところだ!
◇ 井川 慶 投手

<先発4回1/3、被安打5、失点3。>
「もっと長いイニングを投げたかったのですが、カウントを悪くして窮屈なピッチングをしてしまいました。残念です・・・。」
練習中のBsナイン



練習中のBsナイン