

《先発・海田が8回途中3失点の力投も、終盤に逆転を許し5連敗・・・》



大逆転のCS進出に向け、とにかく白星を重ねるしかないBs。今季最後となるほっともっとフィールド神戸の試合に駆け付けたファンの声援を背に、ルーキー・海田が沢村賞投手・田中に対峙する!
田中との投げ合いは9月2日以来、今季2度目となった海田。初回は内野ゴロ3つに抑えると、勢いに乗った海田は2回も3人で料理し、相手に攻撃の形すら作らせない!
しかし3回には下位打線に連打を浴び、一転して無死1,2塁のピンチ。続く9番・定岡の犠打で1死2,3塁とピンチが拡大するが、海田は動じずに丁寧に球を投げ込んでいく。1番・聖澤に一ゴロを打たせ、3塁走者を本塁上でタッチアウトに仕留めると、続く西田は初球のカットボールを打たせて遊ゴロ。先制のピンチをしのぎ、連敗中のチームを鼓舞する!
するとその裏、打線が海田の力投に応える! 2死から1番・川端が巧みな打撃で二塁打を放ち、チャンスメークすると、続く2番・野中が三遊間へ放った打球を遊撃手が後方にはじく。この間に2塁走者が一気に生還する左前適時打となり、田中から1点を先制!
援護をもらった海田は4回以降、右打者の内角に食い込むカットボールを投げ込み、リズム良く凡打の山を築いていく! 中盤はわずか1安打に封じ、相手に2塁すら踏ませない! 追加点を狙いたい打線は、6回に李大浩、T-岡田の連打などで2死満塁に。絶好の好機を作るが後続が空振り三振に倒れてしまい、イーグルスを引き離すことができない。
すると直後の7回、ここまでリードを守り続けていた海田がついにつかまってしまう。「カウントを悪くしてしまい、投げにいくボールと狙い球が一致してしまったと思います。あの1球が悔やまれます・・・。」と振り返った通り、先頭の4番・ガルシアに対して高めのカットボールを強振され、打った瞬間にそれと分かる当たりが左翼席中段へ・・・。ガルシアの5号ソロで試合は1対1の振り出しに。
気温が30度を超える中で投げ続けて、疲れの見え始めた海田はさらに8回、1死1,2塁としたところで2番手・比嘉にスイッチ。しかし代わった比嘉も相手の勢いを止められず、再びガルシアに2点適時打を許して1対3。終盤に試合をひっくり返されてしまう。迎えた最終回の攻撃で意地を見せたかったが、相手守護神・青山に3人で抑えられ、試合終了・・・。
先発・海田は黒星こそついたものの、7回1/3で106球を投げ、被安打6、2奪三振、与四球2、失点3。変化球をコーナーに投げ分け、テンポ良く相手を抑えた。持ち味を存分に見せたルーキー左腕が先発として計算できることは、今後に向けて明るい材料だ!
ホームでの同一カード3連敗を阻止できず、連敗も5に伸びてしまったBs。明日からは敵地・札幌ドームに乗り込んで9連戦を締めくくる最後の3連戦となる。とにかくしっかりと気持ちを切り替え、まずは連敗を止めたいところだ!
◇ 海田 智行 投手

<先発7回1/3、被安打6、失点3。>
「やはり7回のホームランですね。カウントを悪くしてしまい、投げにいくボールと狙い球が一致してしまったと思います。あの1球が悔やまれます・・・。」