昨日の本拠地最終戦で2位･ライオンズ相手に完勝し、連勝を4に伸ばしたBs。今季最多となる5連勝で気持ちよく今季最終戦を締めくくりたい今日の試合。先発するのは、今季ホークス戦3戦3勝の西! 相性の良い相手なだけに、チームを勝利に導く好投を期待したい!

チーム単独トップの8勝目を狙う西を援護したい打線は初回、制球の定まらない相手先発･山田を攻める! 2死からT-岡田が四球を選び出塁すると、4番･李大浩が振り抜いた打球は右中間フェンスを直撃し、1塁走者のT-岡田が一気に生還! 「逆方向へ上手く打ち返すことができましたね！」と振り返った李大浩の3試合連続打点となる適時二塁打で1対0と先制に成功!

先制点をもらった西は初回から素晴らしい投球を披露し、引退試合を迎えたホークス・小久保を二飛に仕留めるなど4回まで走者を1人も出さない! 5回、1死の場面で迎えた松中にフルカウントから投じた変化球がわずかに外れてしまい、この試合初めての走者を出してしまう。しかし西は動じず、落ち着いた投球で後続を打ち取り、この回もホークス打線を無安打に抑える!

追加点を奪いたい打線は6回、1死1塁で李大浩が二塁打を放つと、相手の守備の乱れもあり追加点を奪う! さらに続く7回、先頭の深江が左中間三塁打で出塁すると、昨日3安打を放った安達の中前適時打で3対0とし、ホークスを突き放す!

3点の援護をもらった西は、力のある直球と制球された変化球のコンビネーションでホークス打線を次々と打ち取っていく! 終盤に入っても球威の落ちない西は7・8回に3つの三振を奪うなどテンポの良い投球で8回まで無安打に抑え込む!

そして西は大記録達成に向けて9回のマウンドへ。先頭の今宮から今日9個目の三振を奪い、1死。続く柳田に7球目まで粘られたが直球でねじ伏せ、遊ゴロに打ち取って2死。そしてあと1人となった場面、松田に投じた初球でゴロを打たせ、打球は遊撃手の前に転がる。大引が丁寧に1塁へ送球すると一塁手のミットに収まりアウト! 西はパ･リーグでは今世紀初、チームでは1995年8月26日の佐藤義則投手以来のノーヒットノーランを達成!

西のノーヒットノーランという大偉業で連勝を今季最多の5とし、最高の形で全日程を終了したBs! 57勝77敗10分という成績で最下位に終わってしまったが、終盤には若手の活躍や坂口・岸田といった選手も復帰するなど来季へ向けて明るい話題も数多くあった! 今季は非常に悔しいシーズンとなってしまったが、来季こそは新・黄金時代へ向けてチーム一丸となりBsファンと共に優勝の歓喜を分かち合いたい!!

＜今季最終登板でノーヒット・ノーラン達成！！＞
「素直にうれしいです！ゲーム前から、ゴロを打たせるようなピッチングをイメージしていたんですが、今日は自分の思うようなところに投げることができましたし、バランスもよかったと思います。6回ぐらいで“完封できるんじゃないか”と。さすがに9回マウンドに上がる時は意識しましたね。前回の登板が本当に不甲斐ない内容で、野手のみなさんにも迷惑をかけましたし、今日はとにかくしっかりとしたピッチングを心がけました。今シーズン、チームは6位。僕自身もケガをしてチームに迷惑をかけたシーズンとなりました。来季は、しっかりローテーションを守って、“信頼されるピッチャー”になれるようにがんばりたいと思います！」

＜1回2死1塁から右中間を破る先制タイムリー2BHを放つ！＞
「打ったのはまっすぐです。真ん中やや内よりのボールでしたが、逆方向へ上手く打ち返すことができましたね！」