バファローズの先発は今季、ローテーション入りを狙う榊原。初回、先頭打者に出塁を許すも、若月の矢のような送球で盗塁を刺し、投手を盛り立てる。榊原は力強いストレートと緩急の効いたカーブ、縦に曲がるスライダー、鋭く落ちるフォークで5回まで無安打、6奪三振と相手打線を翻弄。6回、この試合初ヒットとなる出塁を許すと、四球が絡み1死1，2塁のピンチを迎える。しかし、榊原は気持ちを全面に出した気迫の投球で、このピンチを見事に切り抜ける！

一方、バファローズ打線は3回まで相手投手の前にチャンスを作ることが出来ず、苦しい戦いを強いられる。4回に四球と送りバント、進塁打で2死3塁の好機を作るも、後続が倒れ、無失点。5回以降もなかなかチャンスを作れなかったバファローズだが、8回、1死からT-岡田が四球を選ぶと、代走の佐野がすかさず盗塁を決める。続く小田がチーム初となるヒットをレフトへ運び、1死1，3塁とチャンスを広げる。しかし、後続が打ち取られ、ここも無得点に終わってしまう。
試合はこのまま両チーム無得点で進み、9回を終えて0-0で引き分けとなった。

この試合、榊原が先発として7回、93球を投げ抜き、被安打1、7奪三振、無失点と3塁を踏ませない抜群のピッチングを披露し、開幕ローテーション入りへ向けて猛アピール！今日も上位打線に入った福田、西浦、頓宮が安打を放ち、開幕スタメンへ向けてアピールを続けるなど、シーズンへ向けて実りの多いゲームとなった。

「榊原はよく投げてくれたね。立ち上がりだけ少し不安定だったけど、途中からキレが出てきたし、しっかり投げてくれたと思う。ランナーを出してからも、クイックであったり、打者との駆け引きを工夫しているところが成長を感じるね。野手の方ではあれだけ相手に良い投球をされるとね。ただ、打者陣にはもっと工夫をして欲しい。佐野は盗塁という部分に関して、試合に出るたびに成長しているね。ここからのオープン戦残り6試合は本番を想定して戦っていきます。」

＜先発7回、被安打1、7奪三振、無失点。3塁を踏ませない抜群のピッチング！＞
「昨年の秋季キャンプからストレートでファウルや空振りを取れるように意識して、練習してきた成果が出せたと思います。前回登板の反省点である、カーブとスライダーの精度を意識していたので、今回修正することが出来て良かったです。開幕ローテーションに入れる様に、次の登板も頑張ります！」