

2021年オープン戦 第4戦



今季、先発ローテーションとしての期待が大きい高卒2年目の宮城がバファローズ先発のマウンドに立つ。宮城は右バッターのインコースに食い込むクロスファイヤーを武器に相手打線に果敢に真っ向勝負を挑む。圧巻は4回、自身の死球などで1死満塁のピンチを招くものの、ダブルプレーでピンチを切り抜けるなど、粘り強さも見せた。宮城は、先発5回を見逃し三振を3つ奪うなど2安打無失点の好投。開幕へ向けて好調をアピールした。
バファローズ打線は3回、2死満塁から開幕一軍へ猛アピール中の紅林が2点タイムリーヒットを放ち先制。5回にはジョーンズにOP戦第1号HRが飛び出し1点を追加。9回には、太田、田城の連続タイムリー2BHで点差を5点に広げる。
6回から継投に入ったバファローズは、即戦力ルーキーの阿部が3つの三振を奪うなど2イニングを無安打無失点に抑え、8回からは勝利の方程式候補の漆原、山田がそれぞれ1イニングを三者凡退に抑える好投を披露。5-0でオープン戦初勝利を快勝で飾った。
この試合、今季も打線の柱としての期待が大きい吉田正が2安打を放ち、主軸候補のジョーンズもHRを含む2安打。チーム全体としても二桁安打を記録するなど打線全体が活発化。投手陣では先発ローテーションとしての期待が大きい宮城が5回を2安打無失点に抑えるなど、安定感抜群のピッチングを披露。即戦力としての期待が大きいルーキーの阿部も2イニングを無安打に抑える好投を見せるなど、非常に有意義なゲームとなった。
◇ 中嶋 聡 監督
「宮城は、キャンプの時から順調に来ていると思います。ピンチでもなかなかフォアボールにならないというのはいいことだと思います。阿部はフォアボールで崩れるタイプではないですけど、今日は1個出してしまって、その辺は本人が一番悔しいと思っているんじゃないですかね。
打線は、後半ダメ押しで取れたということはいいですけど、もっと早く仕掛けられたらとは思いますけどね。紅林は3回の場面はよく打ちましたけど、内容的に落ちているというのは見えますね。当てに行くバッティングが多くなっているかなと。凡打の内容も見ていきたいですね。ジョーンズは、良い感じでは来ていると思います。引っ張るだけではなく、逆方向に打てるということでしたら、率もよくなると思いますしね。」
◇ 宮城 大弥 投手

<先発5回を2安打無失点の好投!開幕ローテーション入りへ向けて好調をアピール!>
「アウトコースのまっすぐと、変化球で腕が緩まないことなどを課題にマウンドに上がりました。アウトコースへのまっすぐもそうですし、チェンジアップもよく抜けてくれて、いい感覚で投げられたと思います。4回のピンチはデッドボールを当ててしまった次のバッターに対しても、自分の間合いで投げられたことがよかったと思います。
まだ、ランナーが出た後にテンポが一緒になってしまったり、慌ててしまうこともありましたので、次の試合ではそういったところを修正して今日よりもいいピッチングをしたいと思います。先発ローテーションは先発の人はみんな狙っていると思いますので、自分も必死になってローテーションを獲れるようにがんばります!」
◇ アダム・ジョーンズ 選手

<5回、ライトスタンドへ飛び込むOP戦第1号ソロHRを放つ!>
「結果的にホームランになったということはよかったけど、まだオープン戦だからね。シーズンをいいコンディションで迎えられるように、これからも変わらず準備をしていくだけだね。」