

2021年オープン戦 第8戦



バファローズ先発の山本は、150キロ超のストレートを軸に3回までに4つの三振を奪うなど、1人のランナーも許さない圧巻のピッチングを披露する。6回に1点は奪われるものの、山本は余力十分で8回まで投げ抜き、3安打1失点の好投。開幕へ向けて抜群の仕上がりをアピールした。
一方、バファローズ打線は、序盤からヒットは出るがなかなか得点を奪えない苦しい展開が続く。しかし1点を追う8回2死から宜保がヒットを放つなど2死2塁のチャンスを作ると、頓宮がレフトスタンドへ3号2ランHRを放ち逆転に成功。
試合の方は9回に逆転を許し3-2で敗れはしたものの、この試合、開幕投手が内定している山本は8回を投げ、3安打1失点の好投を見せると、打っては女房役の頓宮が逆転2ランHRを放つなど、投打共に収穫の多いゲームとなった。
◇中嶋 聡 監督
「由伸と頓宮は二人で話し合って、組み立てて試合に臨んでいる中、いい登板内容だったと思います。8回は頓宮はよく打ちましたよね。
平野はまだ2試合目ですからね。負けてても行く予定で、結果的には打たれましたけど、それに関しては心配していません。実戦感覚が一番大事ですからね。その点では、いきなり逆転してセーブシチュエーションでしたし、なかなかああいう場面はないのでね。シーズン前にそういう経験ができたということがよかったですよね。」
◇ 山本 由伸 投手

「今日は、ストライク先行でテンポよくいけたことがよかったです。力感なくいいフォームで投げられましたので、それがいい結果につながってくれたと思います。全体的には前回とくらべるとよかったんですが、ホームランを打たれた場面はカウント負けしていましたし、失投だったり、ボール球が続いたり、公式戦では許されないミスを直していかなければいけないと思います。そういう中でも、ここまでで一番感覚も良く、今年初めての長いイニングも投げられましたので、そこは収穫だと思います。これからも、開幕戦で抜け目のないピッチングができるように、身体も心も状態を上げていけるように、責任を持って準備していきます。」