

能見が全球ストレートで空振り三振を奪うと、最後は劇的なサヨナラ勝利で引退試合に花を添える!



絶対に負けられないバファローズの先発は中5日で登板の山本。
山本は初回にツーベースヒットでピンチを招き、M安田のタイムリーヒットで先制を許す。
だがバファローズ打線は1回裏に先頭打者の福田が四球で出塁すると、続く宗がタイムリーツーベースヒットを放ちすぐさま同点に追いつく!なおもこの回1死3塁から吉田正の犠牲フライで勝ち越しに成功!
山本は2回以降ピンチを背負いながらも、要所を締めるピッチングでリードを守り、7回2失点でリリーフ陣にマウンドを託す。
8回、山本に代わってマウンドに上がるのは本日引退試合の能見!能見は4番のM安田に対して全球ストレートで2ストライクまで追い込むと、最後も美しいフォームから繰り出すストレートで空振り三振に仕留める!ここで中嶋監督が自らマウンドに向かい交代を告げると、スタジアムからは万雷の拍手が巻き起こる。
その後能見に代わった阿部がこの回を抑え、打線の得点を待つ。
能見の登板で球場の雰囲気が一変した直後の8回裏、宗のツーベースヒットなどで2死1,3塁の好機を演出。すると、相手投手のワイルドピッチの隙を逃さず宗が本塁生還!貴重な勝ち越し点を得る!
1点リードの9回、マウンドに上がるのは守護神の平野佳。
しかし平野佳は2死からピンチを背負うと、M藤原にタイムリーヒットを打たれまさかの失点。土壇場で試合が振り出しに戻る。
同点で迎えた9回裏、先頭の紅林がツーベースヒットを放ちこの回いきなりチャンスを作る!その後2死3塁の場面で打席に入った福田が相手の意表をつくセーフティスクイズを見事に成功させてゲームセット!
今季最後の京セラD大阪かつ、能見の引退試合を劇的なサヨナラ勝利で締めくくった。
◇ 中嶋 聡 監督
「(8回の宗選手のホームへの走塁、9回の福田選手のセフティーバントについて)まだまだ色々あるんですけど、この終盤でそういう走塁がやれるようになったというのはいいことだと思います。打てないので、そういうことをしなければいけないんですよ。
由伸は、(7回の失点)最後のところは運がないというかね。でも、それでもゲームを作ってくれているところで(打線が)どうやって点を取るかというのが大事になってくると思います。初回の2点だけだったので、どんどん苦しくなってきますよね。どんなピッチャーもそうなんですけど、優位に優位に進めていけるようにしていきたいです。まあ、ずっと言っていることですけど。
(能見選手兼コーチについて)コーチ兼任って非常に難しいということを誰も分かってくれないんですよ。やった人しか分からないです。能見はその苦しみに耐えた。本当にお疲れさまと思います。
絶対に負けちゃいけない試合でしたし、なんとか繋ぐことができた。最後の最後までチャンスがあるなら諦めずにがんばりたいと思います。」
◇ 山本 由伸 投手

<先発7回を投げ、被安打7、奪三振10、失点2>
「なんとしても勝たないといけないという試合の中で、リードを守り切れず、同点に追いつかれてしまったことが悔しいです。」
◇ 宗 佑磨 選手

<1回無死1塁から、ライトへ一時同点打となるタイムリー2BHを放つ!>
「打ったのはカーブです。なんとかランナーを進めることだけ考えて打席に入っていましたし、(福田)周平さんが頑張って走ってくれたおかげだと思います!なんとかこの試合勝てるように、この後も頑張ります!!」