

2023年オープン戦 最終戦



京セラドーム大阪で今季オープン戦最終戦が行われました。
2023年オープン戦最終戦の先発マウンドに上がったのは、先発ローテーションの柱としてフル回転の活躍が期待される山岡。序盤から多彩な変化球と140キロ後半のストレートをコーナーに投げ分け、3回には三者連続三振を記録するなど、3回まで一人のランナーも許さない圧巻の立ち上がりを見せた山岡。4回に2点は奪われるものの、5回まで投げ切り3安打2失点とまずまずの内容。開幕へ向けて課題と収穫を手にした貴重なマウンドとなった。
一方、バファローズ打線は初回、2死から西野のレフトへの2BHなどでチャンスを作ると、杉本が追い込まれながらも低めのフォークをすくい上げ、レフトスタンドへ2ランHRを放ち、早々と先制に成功する。3回には売り出し中の野口がインコースのストレートを上手くさばき、ライトへのソロHRが飛び出す。1点差に詰め寄られた5回には西野がタイムリーを放ち、追加点を上げると、8回には1死3塁から杉本がライトへきっちりと犠牲フライを放ち5点目を奪う。
試合の方は、6回からバファローズが誇る12球団屈指の強力リリーフ陣が相手打線を0で抑え込み、5-2でオープン戦最終戦に勝利した。この試合、山岡が5回を投げ2失点としっかり試合を作ると、7回にはWBCから帰ってきた山﨑颯、宇田川が登板し、元気な姿を披露。野手陣では杉本、野口に一発が飛び出し、西野は2安打1打点と好調をキープするなど、レギュラー候補が開幕へ向けて順調な仕上がり具合をアピールした。
2005年以来のオープン戦優勝を飾り、3月31日の開幕へ向けてオープン戦を最高の形で締めくくったバファローズ。
パ・リーグ3連覇、日本シリーズ2連覇への歩みはすでに始まっているといっても過言ではない。
◇ 中嶋 聡 監督
「山岡の課題は打線が一回りしたときですかね。オープン戦最後の登板でしたし、本人がどう感じているかだけだと思います。颯一郎、宇田川については、緊張感があるところで投げられたということがよかったと思います。内容というよりは、今日投げることができたということがいいのかなと。
ラオウは、感じは悪くないですね。あとはしっかりと開幕に合わせてというところだと思います。野口はもろさが無くなったんじゃないですかね。狙ったボールを一発で仕留めるところとか、追い込まれても簡単に打ち取られることが少なくなったと思います。
(オープン戦首位について)どんな場面でも、ほとんどの選手を全員使って、こういう位置にいるというのはいいのかなと。シーズン中はもちろん、これから何年たってもそうだと思いますが、まだまだ発展途上のチームなので。これだけの選手が出た中で勝てたということは評価できると思います。」
◇ 山岡 泰輔 投手

<先発5回を被安打3、奪三振7、失点2。オープン戦最終登板をいい形で投げ終える。>
「全球種を試せたこともよかったのですが、今日は登板前の球数をかなり少なくしてみたりと、新しいことを試すこともできたのでよかったと思います。そのおかげで、いつもの90球より投げ終わりの負担が少ない感じもしています。中盤のボールの球威を見ても、もう少し長いイニングを投げられるかなという感触もありますので、しばらくはこれを続けていきたいと思います。シーズン中も色々なことを考えながら、より良い調整ができるようにしていきたいです。
開幕は毎年ワクワクしています。シーズンの最初ですし、楽しんで投げていけるように、良い入りができるように調整をしていきたいと思います。」
◇ 杉本 裕太郎 選手

<1回2死3塁からレフトスタンドへOP戦3号となる先制2ランHRを放つ!>
「打ったのはフォークです。ランナー3塁だったので軽打の意識で打ちました。このあともがんばります。」
◇ 野口 智哉 選手

<3回1死から、ライトスタンドへOP戦2号ソロHRを放つ!>
「打ったのは真っすぐです。打席の中で力が入り過ぎないように意識していました。インコースのボールをうまく打ててよかったです!」